saga00’s diary

私は私に憑依される

不毛とは到底言い難いほどの眩い光

ぼくたちはさもぬけがらのまねをするけど、 こころを掻きむしるほど、 溢れてしまうのは、紅や、蒼の、小さな輝き。 寄り添わないとわからないほど小さく、 触れてしまうとこわれてしまうほど脆く儚げ、 けれど、その眩さと 時として化けるその凶器に おとな…

それぞれの形

自由を謳うほど、人々はその本質からは遠ざかる 自由とは多様である 反発するものでもなく 人種を、国境を超えて

消せない線

好きって何処からくるもの? 好きって何時からなるもの? 私の好きは 【⠀知りたい 】から始まる 泉は際限なく溢れ 底部さえ溶かす 水面が荒れ、時に貴方を覆い隠そうとも 教えて欲しい全て 初めは何が好きかでいい けれど 時間を共にしていく度に教えて欲し…

夜を抱きしめて

真夜中を味方に 今日も私は私を語る 花は踊り小鳥が囀る 微かな灯火に心は静かに揺れ蠢く 語る私を宥めるのは 今日も私は私を語る 真夜中を味方に 夜を抱きしめて

優しい世界

優しい世界と (私 に) 優しい世界 幻想をどれだけ彩り飾ろうと 我に帰れば、 欲望の掃き溜めという名の泥沼に過ぎず 今日も私は美しい草花と共に踊り続ける

ドロドロ

意識が宙に浮く時間 気が付くといない 記憶を探るほど薄れていく 瞼を閉じると 聞いたことの無い音と色が混じり 黒と蛍光色がうねうねと縁取り形を作る 歪んでいく 渦巻きながら吸いこみながら 瞼を開けると 見えてくるいつもの景色 ッ! 一瞬、こめかみに電…

乗替列車

「今朝、母が死んだらしい。」 その言葉が、何度も何度も繰り返し巡る。 am6:45 日が昇りはじめる 見慣れぬ服、見慣れぬ髪が風に揺れ 確かに乱反射する薬指に目を細めた 駅を降りると見慣れた場所 過ぎる景色と、振り返るこれまで 踏みしめる歩幅と共に 思い出…

飽和寸前

言葉とか、そゆの、いらない。 え?いや、いいよそういうの。 この腕、 そう。 それだけで ほんとは胸がいいけどね でも、いまはそれで

例えば

推理小説の序説まで読んで これから醍醐味に近づく所、後ろからふと 「 それ犯人 だよ 」 と言われた瞬間って 算数みたいに答え言われて 「あーわかった。じゃあ3でいいや。」で終われない(算数を馬鹿にはしてないです) その本を見つけて、欲しいと思って、足を…

上手く言えない君が好き

「 ○○くんって雨の日の夕方の喫茶店みたい 」 「 しかもそれを無自覚で誰にでも出来ちゃうよね 」 そう言い放つ彼女 冷めたカップの水面が揺れる 「 ふふっ、冷めちゃうね 」 僕では到底飲めない、苦すぎるであろう飲み物に手をかける 伏せられる長く繊細な睫毛と…

交差点

聞こえたのはふたつの音 瞳に映したのはふたりの男 足が止まる 左半身が私を止める 辺りを見渡す。 握る鞄の皮音が響く様に、己に言い効かす中年リーマン。冷めた眼差しでヒソヒソ話、楽しそうな女子高生。じっと、ただ佇むその瞳から流れる涙に意味などない…

diary00

育むためには、他者の繋がりを避けることは不可能で。だから無理矢理にでも、様々な社会のあり方に適応しようとするけど、するほどに相反して、適応した時にはもうそれは死に近いギリギリまで来てる。 なにより文字表現が好き。読むのも書くのも。小説は正直…

景色

ひとつになりたい。 そんなの当に越えてしまって 灯にゆれる陰と共に 混じわることが出来れば、どれほど幸せか。

脇役者共よ

唐突だが、僕には好きな人がいる。 そして彼女には好きな人がいる。 だが、彼女の恋が叶わないことを僕は知ってる。 なぜなら 彼女は無意識の中で自ら″二番目″を望んでるからだ。 彼女に魅入られる男たち。 僕を含め、 そして彼女自身も、 幾度の夜を抱き、…

その意思のもとに

やっとのこと数か月、 止めたはずが再び吸い始めた煙草 これでもかとうざったく伸ばしてた前髪を切った それらの理由として 「 その意思のもとに 」 20代前半。 味気ない生活であればあるほど、めまぐるしく変わっていく目には見えないものたち。 変わりたい…